ワイン好きなら誰しも1度は耳にしたことがあるはずの「オーパスワン」。
カリフォルニアを代表する高級ワイナリーのことで、世界中に数多くのファンがいます。
そんなオーパスワンですがどこがそんなにいいのかわからない!!という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はカリフォルニアワインの最高峰とも言われる「オーパスワン」の人気の秘密を歴史や製造といった面から紐解いていきます!!
オーパスワンとは?
⚫︎ワイナリーの歴史と概要
オーパスワンとは、クラシック音楽業界の言葉で、「作品番号第一」という意味があります。
オーパスワン (Opus One) があるのはアメリカカリフォルニア州ナパ。
1978年にフィリップ・ド・ロッチルトとロバート・モンダヴィによって設立されたワイナリーです。
フィリップ・ド・ロッチルトはボルドー1級シャトーとして知られている「シャトー・ムートン・ロートシルト」の当時のオーナー、またロバート・モンダヴィは「カリフォルニアワインの父」と呼ばれている人物。
そんな2人のワイナリーの立ち上げは、ワイン業界の内外で大きな話題となったそうです。
1979年には第1弾のヴィンテージワインがリリースされましたが、リリース時から世界中の注目を集めました。
また、そのボルドーワインらしい複雑さと、バランスの良い味わいは瞬く間に噂となり、多くの称賛を受けました。
この品質の高さと人気ぶりから「カリフォルニアワインの最高峰」と呼ばれるようになったのです。
⚫︎主原料「ぶどう」へのこだわり
オーパスワンのぶどう畑は全部で4か所、合計67ヘクタールの広さを誇ります。
ぶどう畑のあるナパ・バレーは、カリフォルニア中西部・サンフランシスコの北側に位置し、東西を山に囲まれた自然豊かな環境です。
ここで作られたぶどうはテロノワールが顕著に現れる場合が多く、エリアによって全く異なる味わいを楽しむことができます。
また、ナパ・バレーは全体的に品質の良いぶどうが栽培されており、それに伴ってプレミアムワインを作るワイナリーもかなり多いことが特徴です。
特にオーパスワンのぶどうの樹は一般的なカリフォルニアのぶどう畑と比べると5~6倍の密度で栽培されています。
これは栽培密度が高くなると、果汁に対しての果皮の比率も高くなるという特性を生かし、風味とアロマが強いワインを作るためです。
さらに糖度が抑えられた、ワイン造りに適したぶどうを採集するため収穫は夜間に、そして機械を使わず手摘みで行っています。
選別も人の手で行われているそうです。
美味しいワインは原料から、徹底したこだわりが感じられます。
⚫︎醸造のこだわり
オーパスワンでは「グラヴィティ・フロー」システムというものを導入しています。
このシステムは、重力を利用して果実やワインを移動させる方法のことを指しています。ポンプで移動させるよりも衝撃が軽く済むため、原材料であるブドウや商品のワインを劣化させることなく扱うことが可能となります。
このシステムをカリフォルニアで初めて導入したワイナリーがオーパスワンなんだそう。
さらに、ブドウのロットごとに専用のタンクを使用しているため、発酵とスキンコンタクトに時間をかけることも可能です。
また、温度調節機能を搭載し、最適な温度に保つことで果皮や果汁をじっくりと抽出することもできます。
このように徹底的な品質管理と熟成を経てオーパスワンのワインは完成します。
なんとぶどうの収穫からワインになるまでにかかる期間は約3年!!
手間を惜しまず、こだわり抜いて作ったワイン…世界的に人気になっているのも納得ですね。