伴野貴之のマイお気に入り記録


このサイトは管理人である伴野貴之が自分の好きな酒に関する記録を残しています。お気に入りサイトや楽天などでの購入商品レビューなどを掲載します。

2018.11.2
飲みに行く

店内のお酒が全て試飲できる!?熟成酒・古酒の専門店「いにしえ酒店」に行ってきた

こんにちは!NOMOOO編集部のタナカナコ(@__ch_ch)です

突然ですが、皆さんは熟成酒・古酒という言葉をご存知でしょうか?

読んで字のごとく、熟成させたお酒なのですが......。実際に飲んだり、目にしたことがあるという方は意外に少ないのでは??

それもそのはず。居酒屋ではなかなか取り扱っていないし、日本酒のお店ですら置いてない場合もありますよね。

かくいう、私もそんなに詳しいわけではありません(笑)というか、飲んだことすらないのですが......先日たまたま”熟成酒・古酒専門店”と書かれた看板がかかったお店を発見したのです!!!

う〜〜〜ん気になる!!!

ということで今回は、熟成酒・古酒を専門に取り扱っているお店に行って、美味しい飲み方や初心者にもおすすめの銘柄などを聞いてみました!

熟成酒・古酒とは??

改めて、熟成酒・古酒とは何かを簡単にご紹介。

古酒といえば、泡盛の「古酒(くーすー)」をイメージする方が多いかもしれませんが、今回ご紹介する古酒は日本酒の古酒(こしゅ)。熟成酒・古酒ともに、日本酒を熟成させて作られたものです。

ただし、どれくらい熟成させたものなのかという定義は、明確に定められていないのだそう。

(ちなみに長期熟成酒研究会では満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒を熟成古酒と定義していますが、法律で定められているわけではないので、あくまでも熟成酒・古酒は酒蔵や売り手の判断といって良さそうですね。)

日本酒は、熟成すると元々あった芳醇な香りがより強くなったり、液体の色が黄金色に近くなったりするそう。また、その独特な味は「紹興酒」にも例えられることが多く、新酒とはまた違った飲み方や、おつまみの合わせ方が楽しめるんですって!

熟成酒・古酒の専門店「いにしえ酒店」

今回お邪魔したのは「いにしえ酒店」。日本全国でもかなり珍しい、熟成酒・古酒の専門店なんです!

東京メトロ丸ノ内線「方南町駅」から徒歩1分ほどの、路地裏に店を構えています。

▲路地裏に入ったところにあります。

▲グラスとお酒のディスプレイが目印

外観からして、なんだか渋い雰囲気。古酒に加えて、日本酒用としてはあまり馴染みのない、ワインのテイスティンググラスのようなものが飾ってあります。

店主のお酒好き度がビシビシと伝わってきますね!

店内はお酒がズラリ!!!壁一面の大きな棚に、端から端まで様々なお酒が並んでいます!

もちろん、お店にあるお酒は全てが古酒・熟成酒!これ、マジで一生かかっても飲みきれないような量が置いてあります(笑)

熟成酒にも冷蔵のお酒があるらしく、店内奥には冷蔵酒を保存するための冷蔵庫も用意されてます。上段2つのボトルは、一見ワインボトルのように見えますが、実はこれも熟成酒(日本酒)なんです!

なんでも、日本酒を醸す酒造さんがワインを尊敬する思いから、お酒のボトルをあえてワインボトルのようにしたのだそう。

最近ではワインのソムリエ協会が日本酒の資格を新たにつくるなど、ワイン業界も日本酒に注目しています。日本酒とワイン、お互いにリスペクトしあっているんですね。

▲この富士山の写真は店主、薬師さんのお父さんが撮ったもの。

店内のお酒は全て試飲可能!

お店の真ん中には、水が置かれたテーブル!

そう、実は「いにしえ酒店」では店内にあるお酒がほぼ全部試飲ができるんです!「角打ち」スタイルで試飲が楽しめるなんて......日本酒ファンにはたまりません。

品質上、どうしても炭酸系のお酒は試飲できないようですが、1本50万円する超高級熟成酒も試飲可能だから驚きですよね!(とはいえ、試飲で10万円するそうですが......(笑)

表にも飾ってあったけれど・・いにしえ酒店はおちょこではなくグラスでいただけるんです!とってもおしゃれですよね。

お酒の特徴によってグラスの種類を変えているんだそう。試飲一つにしても酒に対するこだわりが感じられます。

棚や冷蔵庫に入っているお酒を見ると、瓶の下に日本酒カードが置かれています。このカードには醸造年・お酒の名前・特徴・値段といったお酒の情報や、有料試飲にかかる値段も記載されていました。

なるほど、この情報を見て好みの1本を探し当てるというわけですね!

しかしながら、古酒の事全然わからないし.........一体どんなものを飲めば良いのかわからない!!

そんな古酒初心者はぜひ店主・薬師さんに相談してみてください。
▲店主の薬師さん。本人は「とても人見知り」と言っていましたが、古酒のことを聞けばフランクに何でも相談に乗ってくれますよ!

元々、お酒が強くなかったという薬師さん。たまたま古酒と出会って、”ゆっくり香りと味を楽しむお酒の飲み方もあるんだ”ということを知ったんだそう。

以前は、IT関係の仕事をしていたそうですが、古酒や熟成酒を専門に取り扱っている酒店がなかったため、「やってみたら面白そう」ということから、一念発起し2016年「いにしえ酒店」をオープン。当初は鎌倉でオープンする予定でしたが、家賃の都合上、自宅から近い方南町を選んだそうです。

「やってみたら面白そう」って......その行動力すごすぎでしょ(笑)

店内のお酒は〇〇なものだけ!

店内にはかなりの量のお酒がありますが、置いているお酒には”明確な選定基準”があると薬師さんは言います。

そう.......いにしえ酒店にあるお酒は、全て店主の薬師さんが好きなものだけを置いているのだそう

つまり、リーズナブルなものから超高級酒までたくさんの種類のお酒があるなか、店内には薬師さんの嫌いなお酒は一つもなく、全てがオススメということです!!

ただし、単に好きなテイストのお酒が置いてあるだけではありません。

日本酒の熟成に対する理解があり、熟成を大切にしている酒蔵と主に取引しているんだそう。

銘柄にこだわらず、酒蔵の考えに共感したものだけを置いているというのも、お酒を本当に愛している薬師さんならではの発想ですよね。

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