ワインについて勉強中の碓井玲菜!ワインの温度について学びます。

こんにちは!碓井玲菜です。
碓井 玲菜(うすい れいな)
モデル・女優として活躍中。NTV「anone」笠木有紗役、TBS「花のち晴れ~花男NextSeason~」日比谷栞役を演じ話題を集めた。2019年初夏公開映画「今日も嫌がらせ弁当」に美怜役で出演。コスメに詳しく、メディアで韓国通として取り上げられる一面も。両親とワインを嗜む20歳。
昨年はワインの資格試験に向けて、たくさん勉強したけど残念ながら不合格。最近はお酒のことを少しづつ学んでいます!
初心者にもわかるよう、ワインの知識を学ぶこの企画!第三弾は「ワインの温度」について学びます。
前回に引き続き、ソムリエの西さんに教えてもらいました!

Exclusive Wine Cellars & Bar KEYAKI支配人・西 勇輔
JSA認定ソムリエ、WSET、ウィスキーエキスパートなど、資格に裏付けられたお酒に関する様々な深い見識を持つ。フードアナリスト協会の認定講師も務め、食情報の専門家として食を通じたコミュニケーションの魅力を最大限に伝えてくれる。
碓井
西さん
よろしくお願いします!今回はワインの温度についてですね。基本を知って、更に美味しくワインを楽しめるようになりましょう。
ワインの温度について学ぶぞ!
ワインを飲むときの適正温度って?

よく赤は常温、白は冷やしてっていうけど......それって本当なんでしょうか?お店によっても銘柄によっても温度って違う気がするし......一体何度くらいがベストなんだろう…。
ワインの温度を変えるとどうなるの?

西さん
ワインは、日本酒などに比べて
美味しく飲める“適温が狭い”と言われています。
3度違うだけで、香り、口当たり、味わいなどあらゆる要素が変わります。
ぶどうの品種やワインの個性に合わせて、きちんと温度を変えれば、ワインのポテンシャルを引き出すことができるんですよ!
碓井
西さん
ぶどうの品種や味わいで判断するのが一般的です。好みにやTPOによって違うので一概に言えませんが、一つの指標になると思います。
最適温度は?
西さん
ざっくりいうと、
白ワインが6〜10度、赤ワインが12〜20度が目安。よく“赤ワインは常温”と言われますが、ある意味正解である意味間違いなんです。
常温といえど環境によりけりですし、いつも同じ室温に設定されている場所って......そうそうないですよね。夏などの熱い時期に部屋に置いておけば、間違いなく適温は超えていきますし劣化もします。
赤ワインといえど、本来はセラーなどの環境で最適な温度・湿度を保ちながら保管しなくてはならないのです。実際に飲む時は、アイスペールなどを使うなどして、温度を調整しながら楽しむといいでしょう。
<ワインタイプ> <温度>
白ワイン(甘口) 6~8度
白ワイン(辛口) 10度前後
赤ワイン(ライト〜ミディアムボディ) 14~17度
赤ワイン(フルボディ) 15~18度
白ワイン ソーヴィニヨンブランの場合は?

西さん
まずは、すっきりと爽やかな辛口の白ワインを。これは、
ソーヴィニヨンブランというぶどう品種。7〜9度くらいで飲むのが適温と言われています。
まずは、適温より少し高めの12度くらいの温度でスワリングせずに飲んでみてください。
碓井
うん、いい香り!酸味のある辛口で、充分美味しいんですけど…?

西さん
ではスワリングして、もう一度。少し温度を上げながら味わえば、“カプシマム”と表現されるピーマンのような香りや、“猫のオシッコ”のような香りがするかもしれません。
碓井
え!?猫のオシッコですか!?!?私、家に猫いるのでよく分かるんですが......それって良い匂いじゃないですよね...?

碓井
あれ!さっきより香りがたっています。猫のオシッコの香りは......するかな?(笑)普通にいい香りに感じます(笑)
西さん
少し遠くから匂いを辿るように、グラスの鼻を近づけると香りの機微を感じ取ることができます。猫のオシッコというと聞こえが悪いですが、ワインの香りを表現する時にたまに使う言葉なんですよ(笑)悪いたとえではなくて、爽やかで青い感じの香りですね。
碓井
なるほど、確かにそう言われればわかるかも(笑)あれ?スワリングしてからだと、味がちょっと甘くなったような気がします。
西さん
温度が上がると酸味がまろやかになって、甘みが引き立ちます。それに反して、このワインの特徴であるフレッシュさは消えてしまいがち。ここで、適温に冷やしたのを飲んでみましょう。

西さん
アイスペールに入れると、1分で約1.5度下がるので少しずつ飲み比べてみるのも面白いです。
碓井
うん!冷やすとすごくスッキリしますね!!酸味が出て、飲みやすくなりました。
西さん
ずいぶん変わりますよね。こちらは、夏の暑い時にキリッと冷やして飲むのも美味しいと思いますよ。
辛口の白ワイン シャルドネの場合は?

西さん
次に白ワインの中では辛口と言われるシャルドネを。こちらは、さっきと同じ辛口なのですが、樽熟成なのでその味わいを引き出す温度を探してみましょう。
碓井
西さん
近年、ワインはステンレスタンクの熟成と木樽熟成との2つの熟成方法がメインとなっています。木製の樽自体が呼吸をする樽熟成は、深みやコクが出やすいのが特性。この特徴を最大限に味わうために、温度を調整してみましょう。

西さん
最初は適温の12度ぐらいで飲んでみてください。樽の香りや、バニラみたいな香りがします。スワリングして徐々に温度をあげながら飲むと、はちみつや完熟した果実のような蜜の甘みが感じます。
碓井
!!甘いです。ふわっと香りが広がって華やかな感じがします。

西さん
では、アイスペールに入れて温度を下げて2度ほど下げてみると…どうでしょう?
碓井
西さん
これを“閉じている”と表現します。香りも味も閉じこもってしまっている状態なんですよ。
碓井
まさにそれです!さっきの方が全然美味しかったです。
ミディアムボディの赤ワイン ピノ・ノワールの場合は?

西さん
赤ワインでも試してみましょう。ピノ・ノワールというフランス・ブルゴーニュ地方で作られたぶどう品種のミディアムボディ。ベリー系のエレガントな酸味がポイントです。

西さん
スワリングしつつ、温度を上げていって味を比べてみてください。
碓井
あれ?香りは強くなるけど何だか物足りない......?
西さん
そうなんです。温度上げすぎると、ワインの個性が消えて味がぼやけてしまうんですよ。では、適温の15度で試飲してください。

碓井
うん!こっちが適温だと思います!口当たりが滑らかで、飲みやすい!!
西さん
こういった色の薄いライトめの赤ワインは、少々冷やすと飲みやすくなるんです。逆に酸やタンニンは際立ってしまうので、濃厚で重たいワインは適しません。
フルボディの赤ワイン カベルネ・ソーヴィニヨンの場合は?

西さん
最後はフルボディのカベルネソーヴィニヨン。濃厚なダークチェリー、カシスの果実味が特徴で、シナモン、スパイシーな味わいも感じられると思います。

西さん
適正温度は16〜18度。フルボディのワインは開くのに時間がかかるので、低めの温度から、ゆっくり温度を上げていくのがオススメ。注がれてから15分20分経つと3度ほど温度が上がるので、食事や会話を楽しみながら、味の変化を楽しめるワインと言えるでしょう。
碓井
香りや味わいに深みが出てきて、徐々に“開いている”感じがします。なかなか温度に注目して飲むことがないので、驚きです。

西さん
では逆に、キュッと冷やしたバージョンを飲んでみてください。
碓井
わ!ザラザラです。なんというか......飲み心地が悪い。
西さん
そうなんです。これは冷やすことでタンニンが際立ってしまっているからなんですね。
碓井
温度だけでこんなに変わるんですか!同じワインじゃないみたい。

碓井
ところで飲む温度は教えていただいたんですが、保管するときの温度はどうしたらいいんですか?
西さん
ワインセラーがない場合は、冷蔵庫の野菜室に横に倒して保管してください。常温で放置する方も多いと思うのですが、ワインは果汁でできているので劣化してしまいやすいんです。特に、コルクワインの場合は注意が必要。冷蔵庫は乾燥していますし、コルクから他の食べ物の匂いがうつってしまうので、コルクの周りにラップをして保管することをオススメします。
まとめ

今日学んだのは、ワインの温度!
1.ワインの温度の違い
2.白ワイン ソーヴィニヨンブランの場合
3.白ワイン シャルドネの場合
4.赤ワイン ピノ・ノワールの場合
5.赤ワイン カベルネ・ソーヴィニヨンの場合
6.保管の仕方
同じワインをいろんな温度で飲み比べる機会ってなかなかないので、とっても勉強になりました。
みなさんもこれを覚えれば、もっと美味しくワインが飲めるはず!ワインを飲む際の参考にしてみてくださいね!
暖かくなってきたことだし、私はキリッと冷やした白ワインを楽しみたいと思います♪
店舗詳細
店舗名 |
Exclusive Wine Cellars & Bar KEYAKI |
住所 |
東京都港区西麻布(一般非公開) |
電話番号 |
03-6427-2924 |
営業時間 |
15:00~26:00(入店24時まで)
ディナータイム
18:00~21:00
バータイム
21:00~26:00 |
定休日 |
日曜・祝日 |