伴野貴之のマイお気に入り記録


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2016.12.13
ウイスキー

「ウイスキーのロックをダブルで」はどんな意味?ウイスキーに関する用語まとめ

ウイスキーって、敷居が高いと感じませんか?”大人の嗜み”とも言われるウイスキーにちょっと手を伸ばしづらいのは、難しい専門用語のせいかもしれません。
 
そこで、今回はウイスキーに関する用語をまとめて徹底解説します!

ウイスキー用語:飲み方編

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様々な飲み方で味わいの変化を楽しむのが、ウイスキーの楽しみの一つでもあります。定番のソーダ割りやロック以外でも様々な飲み方があるので、それぞれ紹介します!

トワイスアップ

トワイスアップは、ウイスキーと同量の水を加える飲み方です。常温のウイスキーと水を用いるのがポイントです。常温の水を加えることによって、より香りを楽しめる飲み方です。氷が溶けて味が変化することがないので、ウイスキーの味わいをゆっくりと楽しめます。

ハーフロック

ハーフロックは、氷を入れたグラスに、同量のウイスキーと水を注いで飲む飲み方です。オンザロックスよりも、ウイスキーの香りと味わいがマイルドに感じられる飲み方です。お酒を氷で冷やすので、すっきりと飲めます。
 
【水割りとの違い】
ハーフロックはウイスキーと水の分量が1:1であるのに対して、水割りは一般的に1:2~2.5の分量で作ることが多いです。

ミスト

ミストは、クラッシュアイスを使った飲み方です。グラス一杯に入れたクラッシュアイスの上からウイスキーを注ぎよく冷やし、レモンピールを絞り入れます。マイルドな味わいのブレンデッド・ウイスキーをすっきりと味わうのにオススメの飲み方です。

フロート

フロートは、ウイスキーと水を分離させてグラスに注ぐ飲み方です。氷の入ったグラスに水を注ぎ、マドラーを使ってゆっくりとウイスキーを注ぐと、水とウイスキーの二層に分かれます。お酒を飲むにつれて、グラスの中身がだんだんと混ざり味わいの変化を楽しめます。見た目もよく、ウイスキーの香りや味わいの変化をゆっくりと楽しめる飲み方です。

ショット

ショットとは、もともとお酒の「一杯分」を意味します。多少地域差はありますが、日本やアメリカなどでは「ショット=30ml」とされています。

フィンガー

フィンガーは、お酒の分量を示す用語です。ワン・フィンガーは、指を横に置いた時の高さで、約3/4インチ(約1.9cm)とされています。
 
【シングル】
シングルとは、お酒の分量を示す用語で、ワン・フィンガーやワン・ショットと同量(約30ml)です。
【ダブル】
ダブルは、シングルの倍の量(約60ml)を示す用語です。ダブルでお酒を飲むときは、「たくさん飲みたい」という意味も含まれています。
 
参考:suntory|ウイスキーのおいしい飲み方

ウイスキー用語:テイスト編

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ウイスキーは、ブレンドの具合や貯蔵に使用される樽、熟成年数などによって味わいが変化します。様々なウイスキーの香味を比較しながら楽しみたいですね!そんな時に使える、香味に関する用語をご紹介します。

スモーキー

スモーキーとは、煙で燻したような香味を表します。このスミーキーな香味は、モルトウイスキーの原料である大麦麦芽をピート(泥炭)を焚いて乾燥させる伝統的な造りによるものです。
 
石炭が普及するにつれてピートを焚いて麦芽を乾燥させる製法はあまり取られなくなりましたが、伝統的な製法を貫くアイルランドやスコットランドのシングルモルト・ウイスキーは、スモーキーな香味を楽しめるウイスキーです。

モルティ

モルティとは、穀物のような香りを指します。ウイスキーに置けるモルティは、トーストやビスケット、コーンフレークといった甘い穀物の香りです。

ウッディ

ウッディとは、深い森林を連想させる落ちついた香りを指します。新しい樽で貯蔵されたウイスキーは、ウッディーな香味が強く感じられます。

ウイスキー用語:造り編

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ウイスキーの味わいの根幹に関わるのが、造りの違いです。でも正直英語由来のカタカナ用語ばっかりで、何がなんだかわかりません。そこで、「これだけは押さえて欲しい」という用語を解説します!

ブレンディング

ブレンディングとは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせることです。ブレンデッド・ウイスキーは、樽ごとに異なった個性のモルトウイスキーを混ぜ、さらにグレーンウイスキーをブレンドしてバランスのとれた味わいに仕上げます。

ヴァッティング

ブレンディングと似て非なる製造工程が、ヴァッティングです。ヴァッティングは、モルトウイスキー特有の用語です。1樽ごとに異なった個性をもつモルト・ウイスキーを、大桶(ヴァット)に入れて混ぜ合わせることをヴァッティングといいます。

グレーン

グレーンとは、穀物のことです。とうもろこしなどの穀物を主原料に、大麦麦芽を加えて糖化・発酵させ、連続式蒸溜機で蒸溜したウイスキーを、グレーン・ウイスキーと言います。モルト・ウイスキーと比較して、グレーン・ウイスキーは個性が少なく、ライトで穏やかな特徴があります。

カストストレングス

蒸溜機から溜出してくる蒸溜新酒(ニュー・ポット)を、樽に詰めて熟成させ、熟成のピークに達したら、直接瓶詰めした場合のアルコール度数のこと。 出典:suntory|ウイスキーの用語集

非常に簡潔に言えば、ウイスキーは、糖化・発酵でできた”もろみ”を蒸留して抽出するアルコール度数の高いお酒に加水をして造られます。加水をするまでは樽で貯蔵・熟成されているのですが、加水をする前の樽から取り出した状態のウイスキーのアルコール度数を、カスクストレングスと言います。
 
カスクストレングスとして販売されるウイスキーは、アルコール度数が50~60度と高くなっています。強烈な香りと後に残る味わいがウイスキー好きを魅了する、カスクストレングスです。

 
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ノンチル

「Non-Chillfiltered(ノンチルフィルタード)」(通称”ノン・チル”)と記載されているウイスキーは、どのようなお酒なのでしょうか。

樽で熟成したウイスキー原酒は、温度が低くなると溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって析出し白濁します。
 
通常のウイスキー製品ではこれを防ぐために、原酒や製品を約0~5度まで冷却して濾過します。冷却濾過された状態を「Chillfiltered」といいます。「Non-Chillfiltered(ノンチルフィルタード)」はこの逆で冷却濾過をしていないという意味です。 出典:suntory|お客様センター

冷却・ろ過を行わないウイスキーは、お酒本来の華やかな香りと芳醇な味わいをよりリッチに味わえます。

 
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いかがでしたか?ウイスキーの飲み方や造りを知れば、ウイスキーをグッと身近に感じることができたのではないでしょうか。同僚や恋人を連れてバーに行って「ウイスキーのロックをダブルで」と頼めたら、なんだかかっこいいですよね!
 
ウイスキーのある暮らしを、どうぞお楽しみください。

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