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2017.12.20
ビール

苦味と香りを決める!ビールに使われる「ホップ」の種類と効果

ビールのパッケージや、CMでよく目にする「ホップ」という言葉。「麦とホップ」など商品名にも使用されているため、ビールの主原料であることは多くの方がご存知だと思います。

しかし、「ホップ」が実際にどんなものなのか詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は、ビール好きなら知っておきたい「ホップ」について詳しく解説していきます!

「ホップ」という植物

ホップ」とは、 アサ科の「つる性多年草」です。クラフトビールなどのラベルやパッケージにも、よく描かれているので目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

ホップは、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)に分かれている植物ですが、ビールの原料として使われるのは雌株の花の部分。緑色の松ぼっくりのような形をしている部分で、「毬花(きゅうか)」とも呼ばれています。

この毬花がビール特有の苦味や香りの基となっているんです!ヨーロッパ原産の植物ですが、明治初期には日本でも栽培されており、現在でも本州中北部 や北海道などの寒い地域で栽培されています。

ホップの役割


ホップについて理解した上で、ホップの役割について見ていきましょう。
ホップの1番重要な役割は、何と言ってもビールに「苦味と香り」を与える点です。苦味と香りの成分は、毬花の中に入っている黄色い粒「ルプリン」というもの。このルプリンによって、ビール特有の苦味と香りが生まれるのです。

また、ホップはビールの濁りを取り除く「清澄作用」や雑菌の繁殖を抑える「殺菌作用」がある他、ビールの「泡持ちを良くする作用」も含まれています。
近年ではホップに含まれる成分に「アルツハイマーの予防」や「血糖値の上昇を抑える効果」などが研究により明らかになっており、「健康」といった視点からも注目されています。

ホップの種類とビアスタイル


ビールを造る上で大切な原材料となっているホップ。そのホップには主に3種類あり、どの種のホップをどのくらい使用するかによって苦味や香りが変わってきます。

■ファインアロマホップ
香りや苦みが穏やかで「上品」な味わいが特徴のホップ。ビールとして製品になっても香りが変わらず、品質の高いホップとされています。

日本で輸入しているのは、主にチェコ産のものだそうです。有名な品種は「ザーツ」というもので、日本で製造しているビールにも多く使用されています。ファインアロマホップを使用した代表的なビアスタイルとしては、「ピルスナー」「ベルジャンホワイト」「シュバルツ」などが挙げられます。

■アロマホップ
グレープフルーツやオレンジなどの柑橘系からスパイシーなものまで、様々な「香り」が特徴的なホップ。クラフトビールでよく耳にする「カスケード」という品種も、このアロマホップに分類されています。

アロマホップを使用した代表的なビアスタイルは「ペールエール」「IPA(インディア・ペールエール)」「ボック」などがあります。

■ビターホップ
香りよりも、「苦味」に特化していることが特徴的なホップ。有名な品種は「ナゲット」というもので、強い苦味と深みのある穏やかな香りがあります。

ビターホップを使用した代表的なビアスタイルは「スタウト(黒ビール)」や「バーレイワイン」が挙げられます。

ホップを知れば好みもわかる

ビールを造る上で、必要不可欠な材料「ホップ」。詳しく見ていくと、相当の種類があるので全てを把握することはできません。しかし、基本さえ覚えておけば、飲んだことのないビールでもなんとなく味の予想を立てることができるようになるのです。

ビアバーなど、ビールを専門的に取り扱っているお店では、ビールに使われているホップをメニュー表に記載しているところも多いです。全てのホップを把握する必要はありませんが、”好みだったビールにはどんなホップが使われているのか”を調べてみると、自分好みのホップもわかってくると思いますよ!

そして、自分好みのホップがわかったら、飲んだことのないビールでも臆することなく思い切ってオーダーしてみてください!

ちょっとだけ知識をつけるだけで、ビールの世界をさらに深く知ることができます!美味しく・楽しくビールを飲むためにも、「ホップ」の種類について少し注目してみてはいかがでしょうか?

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