日本酒には、たくさんの楽しみ方があります。
その楽しみ方は「大吟醸」・「本醸造」といった日本酒のタイプの違いや「熱燗」や「冷や」といった日本酒の温度だけではありません。
“どんな料理と合わせるのか”
実は日本酒を楽しむ上で、合わせる料理まで考えるというのはとっても重要なことなんです。
でも『日本酒の味わいって難しいし、どんな料理にどんな日本酒を合わせたらいいかわからない…。』
そんな皆さんのために今回は日本酒のプロである筆者が日本酒と料理のベストな組み合わせを楽しむ“ペアリング”の秘訣をご紹介します!
そもそもペアリングって?
お酒の世界でのペアリングは「お酒と料理の相性」を指します。
料理の苦味、渋みとお酒のえぐみを減らし、逆に旨味や甘みを引き出すような組み合わせ...つまり「ペアリング」はお酒と料理をうまく組み合わせて、単体ではない第三の味わいを生み出すことを表しているんです。
日本酒のペアリングは○○に気をつけろ!!
出典:KURAND
「ペアリング=第三の味の創作」と考えると、その道のプロしか出来ないような至難の技が必要な気がしてしまいますよね。
安心してください、難しく感じるペアリングですが、たった一つだけ気をつければ良い組み合わせを見つけることができるんです。
たった1つの気をつけること...
それが「日本酒の香味」です。
日本酒を「香り」と「味わい」の2つの軸に分けると、上記の4つの組み合わせになります。
日本酒の味わいが濃いか淡いか、香りは華やかか穏やかかの2つですね。
この2つを意識して、料理と同じような香味の日本酒を選べば良いのです。
日本酒の5大ペアリング
日本酒といえば刺身などさっぱりとしたものと合わせがちですよね。
もちろんそれでもおいしいですが、それだけでは本当の意味で日本酒を楽しめているとは言えません。
日本酒と料理の香味にさえ気をつけることができれば、洋食やチーズ、スイーツといった一見日本酒とは結び付かないようなものまでおいしく組み合わせることができるようになります。
●「淡麗辛口」×「魚介」
淡麗辛口の日本酒には、定番のペアリングである「魚介」がおすすめ。
具体的には寿司や刺身などです。
淡麗辛口の日本酒の特徴は、“すっきりとした後味と、キレのある味わい”です。
淡白で味付けが薄い刺身や焼き魚、酢飯でさっぱりと頂く寿司などには、穏やかな香りでさっぱりとした日本酒である「淡麗辛口」を合わせてみましょう。
●「純米」×「肉料理」
肉料理とぜひ合わせていただきたいものが「純米」タイプの日本酒です。
純米酒とは「水と米のみを使用した日本酒」のことを指していますよ。
このタイプは穏やかな香りと濃醇な味わいが特徴となっています。
そのため、こってりとした味付けが多い肉料理と、その味付けに負けない濃醇な純米酒がとてもよく合います。
ステーキや焼き肉なんかがおすすめですね。