「超辛口」「淡麗」「シャープな飲み口」などと聞くと、なんとなくビールをイメージしませんか?実はこの言葉、日本酒でも使われることがあるんですよ。
日本酒には、日本酒度という味わいを示す数値があって、一般的にはこの数値が+になればなるほど辛く、マイナスになればなるほど甘いとされています。
日本酒度が+10を超えてくると、前述した「超辛口」「淡麗」「シャープな飲み口」という言葉が頻繁に使われているように思いますので、良かったら今度チェックしてみてください。
さて今回はそんな、超辛口の日本酒オススメ10選を紹介しちゃいます。辛口好きは必見ですよ!ちなみに甘口好きな方はこちらをどうぞ!(超甘口の"日本酒"10選!世界が変わる"信じられないほど甘い"日本酒たち)
くどき上手 ばくれん(日本酒度/+20)
亀の井酒造は、山形県鶴岡市に位置して、羽黒山の麓に位置する蔵元です。「くどき上手」の酒造り指揮するのは、杜氏兼社長の"今井俊治"氏。彼の飽くなきチャレンジ精神が、日本酒辛口界を代表する一本を造り出しました。その名も「ばくれん」。
「ばくれん」は、全国の特約店の中でも約10店舗しか取り扱うことのできない限定酒。これまでの「くどき上手」のイメージとは大きく異なる、なんと日本酒度+20の超辛口吟醸酒です。
しっかりとしたキレを感じる味わいは、超辛口の名に相応しい一本。焼肉やホルモン焼きといった、料理と一緒にペアリングすると、そのスパッとしたキレが、口から油を削ぎ落とす感覚を楽しむことができるでしょう。食中酒としてオススメです。
春鹿 純米 超辛口(日本酒度+12)
奈良の地酒といえば「春鹿 超辛口」と言う程の人気商品。「超辛口」という言葉は、春鹿が先鞭をつけて使い出したそうで、試行錯誤の結果、ギリギリのところで米の味わいも残す日本酒度が、この+12という数値だったとか。
「超辛口」という名前だけを聞くと、凄く辛いお酒を想像しがちですが、飲んでみたら程良い辛さで、どちらかと言うとキレイと言う表現がぴったりです。
米の旨みも残っているので、ただキレが良いだけではなく、米の旨み・甘みも仄かに感じることができます。
トータルで、超辛口ながら、バランスの良い一本といえるでしょう。幅広い料理とのペアリングをお楽しみください!
刈穂 気迫の辛口(日本酒度/+25)
出典:秋田清酒株式会社
秋田県・秋田清酒の日本酒です。超辛口の日本酒が人気の刈穂、その中でも、 「超弩級 気魄の辛口」は日本酒度+25、アルコール度 17〜18%(アルコール度は15~16%が一般的)
ただ辛いだけではなく、重厚な味わいと、力強いキレは、どっしりとしながらもしつこくなく、口の中から消えていくでしょう。
ラベルからも伝わるその渋さ!日本酒らしい日本酒。その一本と呼んでいいでしょう。
来福 純米吟醸 超辛口(日本酒度/+18)
製造元は茨城県の来福酒造。茨城県産ひたち錦を使った、純米吟醸の超辛口酒です。どちらかと言うと、香り系のお酒を醸す来福酒造では、番外編とも呼べる本格超辛口酒。
香りは極力抑えられ、味わいはシャープさとキレのバランスがとても良いのが特徴です。料理の香りを邪魔せず、バランスの良い味わいは、どんな料理とも合う食中酒と呼んでいいでしょう。
冷酒からお燗まで、どの温度帯でも美味しくいただけます。温めると、このお酒の持つ柔らかさが引き立ち、辛いだけの日本酒じゃないことを瞬時に理解できるでしょう。
長良川 超辛口+20(日本酒度/+20)
蔵元渾身のこの「超辛口+20」は、「旨口」の新タイプ日本酒を目指され誕生した、"甘い辛いの表現を超えた酒"と呼べる一本です。
この「旨口」の秘密は、発酵自体の自然終息という"完全発酵"。極限まで発酵させてのみ醸しだされる、糖分の少ない、長良川蔵ならではのこだわり造りが、この日本酒を完成させます。
仕込水は清流長良川の伏流水を使用。綺麗な水が引き立てた、この日本酒の旨みは、飲むと同時にほっと安らげるような、そんな味わいに仕上がっています。