皆さんこんにちは。
だんだんと寒い日が増えてきてそろそろマフラーも出しちゃおうかな…なんて考えている筆者です。
こんな寒い季節に飲みたくなるものといえば…お燗!!
季節ごとに合わせた飲み方を楽しめるのも、日本酒の魅力の1つですよね。
ということで今回は、お燗をもっと美味しく飲めるとっておきの裏技を読者の皆さんだけにこっそりご紹介しちゃいます!!
お燗の種類をおさらいしよう
お燗、と一言に言っても実は様々な種類があることをご存知でしょうか。
裏技をご紹介する前に日本酒の温度帯と名称をおさらいしてみます!
55度以上 飛びきり燗(とびきりかん)
50度 熱燗(あつ燗)
45度 上燗(じょうかん)
40度 ぬる燗
35度 人肌燗(ひとはだかん)
30度 日向燗(ひなたかん)
20度 冷や
15度 涼冷え(すずひえ)
10度 花冷え(はなびえ)
5度 雪冷え(ゆきひえ)
0度 みぞれ酒
お燗の度合いは、最高到達点の温度ではなく、お猪口に注いだときの温度のことを指しています。
希望の温度帯がある時は、少し熱めに温めておくとおお猪口に注いだ時にベストな温度になりますよ!
また、一般的にお燗にして美味しいのは、旨みがグッとくるタイプの日本酒とされています。
「生酛」「山廃」などを含む純米酒系の日本酒は、お燗にすると炊きたてのご飯のような柔らかい香りと優しい味わいになりおすすめです!
ちなみに、お燗にすることで風味がアップする日本酒のことを「燗あがり」と言います。
お燗の方法
お燗の方法は大きく分けて3つあります。
こちらも併せてご紹介します!
①湯煎でお燗する
お鍋または酒燗器のお湯に、徳利やちろりを入れて温める方法です。
少し手間はかかりますが時間をかけて温めることで熱がじんわりと伝わり、まろやかな味わいを楽しむことができます。
②電子レンジでお燗する
電子レンジに入れて温める方法です。
自宅でも気軽にお燗が飲みたい時におすすめです。
ただ徳利の上の方と下の方で温度のムラができてしまうことがあるので注意…!
また、徳利の首の部分まで日本酒を注がないように気をつけましょう。
③直火でお燗する
お鍋に直接、日本酒を入れて温める方法です。
目安は強火で約30秒。
ただし沸騰すると、アルコールが気化して分離することがあるので沸騰はさせないように気をつけてくださいね。
この方法は日本酒を急激に温める方法のため短時間でできますが、日本酒の風味のバランスを崩す恐れもあるので筆者的にはあまりおすすめはしません…。
お燗の裏ワザを紹介
大変お待たせしました!
それではお燗をさらに美味しくする裏ワザを皆さんだけにこっそり伝授しちゃいます!
裏ワザ①湯煎の途中で一度引き上げる
これは徳利で湯煎する場合に使える裏ワザです。
最初に約1分ほど湯煎した後、一度お湯から30〜40秒ほど引き上げます。
引き上げる理由は徳利の内側に熱がゆっくり伝わるのを待つため。
その後再びお湯に戻し温めることで、より風味が引き立ち、まろやかなお燗が出来上がります。
②徳利にお猪口をかぶせて湯煎する
こちらも徳利で湯煎する場合にできる裏ワザです。
お猪口をかぶせるのは、徳利の注ぎ口から香りを飛ばさないようにするため、またお猪口そのものを温めるためです。
お猪口を温めておくと、徳利からおちょこに日本酒を注いだ時に下がる温度を最小限に抑えることができ、お燗本来の味わいをより楽しむことができるのです。
③割り箸を入れて温める
こちらは電子レンジで温める場合に使える裏ワザです。
徳利、コップのなかに割り箸を入れて温めます。
こうすると熱の回り方が変化するので、電子レンジでお燗を作る時のデメリットであった「温まりのムラ」を抑えることができます。
温め途中で少し混ぜると、さらに温度が均一になりますよ。
また木の香りが日本酒につくので、いつもとはまた違った香りを楽しむことができます。
④温めた後に「水につける」
こちらは湯煎、電子レンジどちらの方法でも使える裏ワザです。
電子レンジまたは湯煎で日本酒を温めた後、日本酒の入った徳利やちろりを、約5秒水につけます。
あえて冷やしちゃいます…!!!
少し冷やすことで、日本酒の香りが落ち着き、味わいに丸みが生まれて美味しくなるんです。