伴野貴之のマイお気に入り記録


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2018.10.15
日本酒

水にこだわり抜いた土佐の清き日本酒「美丈夫」とは

突然ですが、日本酒の味の決め手になる原料とは何でしょう?
お米?水?

実は、日本酒の原材料の7割は ”水” です。
微生物たちが元気に米を発酵させてくれるかどうかは水で決まってしまいます。

微生物たちがその生命力を存分に発揮できるとき、
はじめて米の個性が花開くものなのです。

日本酒が米の味を引き出せるかどうか、それは水にかかっているということです。
つまり、水が日本酒の味を決めてしまうといっても過言ではないのです。

土佐の地でしか取れない日本屈指の超軟水で作られた
その酒の名前は「美丈夫-bijofu-」!!

いったいどのようなお酒なのでしょう?

「美丈夫」とは

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自然の恵みが与えてくれた水・超軟水

美丈夫は、高知県発の日本酒です。
最大限に引き出された米の旨みが魅力の酒です。

米の旨みを引き出す美丈夫のアイデンティティと言えば、
やはり酒蔵の仕込み水です。

美丈夫の酒蔵が仕込み水としているのは、
高知県の魚梁瀬地区甚吉森を水源としている奈半利川の伏流水です。

この仕込み水が日本屈指の超軟水なのです。
軟水と硬水の違いは、水中に含まれるミネラルの量です。
軟水の方が水中のミネラルが少ないのです。

ミネラルを栄養にする微生物にとって、ミネラルが多ければ多いほど、活動が活発になります。ただし、活動が活発ならいいかといえばそんなことはありません。

微生物が活発すぎると、どんどん米が分解され、発酵が進みすぎてしまい、必要以上にずっしりした味や雑味のある味になってしまうことがあります。

一方、ミネラルが多くない超軟水であれば、微生物が米をすごいスピードで分解したりせず、米の美味しさをそのまま、すっきりした味の酒を醸すことができます。

ミネラルが超少ない超軟水は、自然ではなかなか手に入りません。

森から出た水が、川に流れて岩などに触れた時に、ミネラルを吸収します。
日本は国土が小さいために、川は短くなり、必然的にミネラルを吸収する時間が短くなります。そため、日本には軟水が多いです。
日本の土壌が"日本酒"を生んだのは必然と言えるかも知れませんね。

脱線してしまいましたが、
その日本の中でも、特にミネラルが少ない超軟水!
それが美丈夫の仕込み水なのです。

この超軟水をベースにして様々な米のすっきりとした旨みを引き出します!
そのたまらない逸品こそが「美丈夫」です。

「濱川商店」の「美丈夫」への想い

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「濱川商店」とは

美丈夫を作っているのは濱川商店という高知の酒蔵です。
1904年(明治37年)に創業し、その歴史は100年間を超えました。

創業当時から「濱乃鶴」のブランドで地道に成り上りました。

ある時、濱川商店は飲み手の立場と蔵の独自性を真剣に考えました。
「土佐の酒と言えば、淡麗辛口!」のようなステレオタイプな価値観を変えたい、

「気付いたら一升空いてしまっているような本当においしい酒を造りたい」
という思いで、
1991年(平成3年)に「美丈夫」が発売されました。

圧倒的な原料へのこだわり

美丈夫は原料にこだわります。
水はもちろんのこと、外せないのが"米"です。

素晴らしい超軟水が米の旨みを最大限に引き出してくれる。
では、米が旨ければ旨いほどいいに決まっています。

「最高の米で最高の日本酒を造りたい」という思いから、
美丈夫は、兵庫県「山田錦」、しかも東条産の特Aクラスを選びました。

また、高知の土壌を活かす意味で、高知県産「吟の夢」
他には、愛媛県「松山三井」など、
様々な"米"の旨さを、持ち前の超軟水で引き出しているのです。

ただ、超軟水には米の旨みを引き出せるという長所と共に難しさもあるそうです。
濱川商会の杜氏の小原さんという方がおっしゃることには

ひしひしと感じるのは、仕込み水の重要性です。日本酒の原材料はおよそ7割が水。つまり、その酒の7割はその蔵の仕込み水なのです。
そして、美丈夫の酒造りの一番の特徴は、この仕込み水が国内屈指の超軟水であることです。超軟水から生まれる酒は言うなれば、飲むが易し造るは難し。扱いが難しくも、美丈夫の清らかな個性を形づくります。この地が育む仕込み水の短所を補い、長所を伸ばして行くことが、これからの美丈夫の酒造りだと考えています。

蔵の仕込み水こそが美丈夫のアイデンティティでありながら、そこが酒造りを困難にしているのです。
しかし、出来上がった酒が非常に旨いのです。

原料のために、困難を乗り越えて生まれた「美丈夫」が旨くないわけがないのです!!

「美丈夫」おすすめアイテム

美丈夫 夢許(ゆめばかり)

【画像の出典】美丈夫 夢許(ゆめばかり)720ml

プレミアム美丈夫の一つ。純米大吟醸。
透明感、研ぎ澄まされた味わい、上品な香りは、濱川商会が追い求めてきた夢そのものだったとか。

山田錦を厳選し、精米歩合30%という米の芯だけが残る状態まで磨き上げられました。
極上の米を、限界まで磨き上げ、極上の水で手をかけて醸した、濱川商会の最高傑作です。

[美丈夫 夢許]の購入はコチラから

美丈夫 特別純米

【画像の出典】美丈夫 特別純米

モコっとした米の旨みが特徴的。キレと酸味が程よく、余韻がすっきりしています。
合わせられる料理の幅が広いので、食中酒としていかがでしょう!!

[美丈夫 特別純米]の購入はコチラから

美丈夫 しゅわっ!!

【画像の出典】美丈夫 しゅわっ!!

最近よく見かける発泡性清酒です。
爽やかな酸味とキレのある吟醸酒に炭酸が入って、すっきり飲みやすくなりました。

食前や食中にピッタリのお酒です!

[美丈夫 しゅわっ!!]の購入はコチラから

まとめ

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日本酒の味の決め手になる"水"において、圧倒的な個性を持っている「美丈夫」!
その水で、様々な米の旨みを引き出しているので、
濱川商会のお酒を、米ごとに選んで飲んでみるのも面白いですね。

自然に支えられ、自然の恵みに感謝しながら課題と向き合っている、濱川商会に非常に好感が持てます。

すでに出ているラベルが旨いということもさることながら、
これから様々な課題を乗り越えて新しく出てくる日本酒にも期待が持てます。

長くファンになれそうな酒蔵ですね。
「美丈夫」、飲んでみたいですよね!!

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