ついつい飲み過ぎてしまうビールですが、どうしても気になってしまうのがプリン体。
そもそもプリン体って悪者なの…?
本当にビールは身体に悪いの…?
今回はそんなプリン体のあれこれを徹底解説していきます!!
プリン体とは?
細胞の中の核酸(昔、生物で習ったはずの「糖・塩基・リン酸」からできている高分子物質)の構成成分のこと。
もう少し簡単に言うと、生物の細胞中に含まれている遺伝子を構成している成分です。
人間を含む生物の体内で生成されている物質なんです。
そのため、私たちが口にするほとんどの食品に含まていて、さらに細胞の数が多い食品ほどプリン体を含む量が多いと言い換えることもできます。
プリン体は悪者?
「プリン体」と聞くとどうしても健康に悪いイメージがありますが、実は生命活動には必要不可欠な成分。
具体的に体内にあるプリン体は「細胞の代謝・増殖」に利用されています。
この時に利用されなかったプリン体は尿酸として体の外に排出されます。
理想的なバランスは“摂取量=排出量”ですが、この摂取量が排出量を上回ってしまうと排出できなかった分が体内に残ってしまい、高尿酸血症や痛風発症につながってしまうのです。
つまり「プリン体そのものが悪者」というわけではなく、「プリン体の過剰摂取」が私たちの健康を害するもとになっているんです。
ビールにプリン体が多いはウソ!?
ビールに含まれているプリン体は100mlあたり約5mgと言われています。これを350ml缶で計算すると約18mg。
この数値を見て、『多いな〜』と思いますか?
蒸留酒に分類されるウイスキーやブランデーにプリン体はほとんど含まれていません。
同じ醸造酒である日本酒やワインなども100mlあたり約1mg前後と言われています。
たしかにお酒だけで比較するとビールはプリン体が多く含まれている、と言えますね。
しかし、レバーの中では最もプリン体の少ない牛レバーでさえ100gあたり219.8mg、シメに食べたくなるラーメンに使われている煮干しにはなんと100gあたり746.1mgものプリン体が含まれているんです!!
驚きですね…。
高プリン体食品といわれているものと比べると、ビールのプリン体って大したことないです。
ただ、注意したいのは「ビールはつい飲み過ぎてしまうお酒」だということ。
2本飲んだら36mg、3本飲んだら54mg…気づいたらかなりの量を摂取してしまっていた!なんてことになってしまうかも。
適量飲酒を心がけましょうね!!