先日サントリー社で展開されているウィスキーの「白州12年」が販売休止となり、話題となりました。
なんでも近年のウィスキーブームによって、原料となる原酒が不足し製造が困難となったのだとか!
販売休止になるほど人気の「白州」。
今回は白州の味や歴史、そしておいしい飲み方に迫ってみたいと思います!
白州とは?
◆ピートを使用したスモーキーな香り
白州の香りは、スコッチウィスキーのようなスモーキーさが特徴。
このスモーキーさを出すのは泥炭(ピート)と呼ばれるもの。ピートは大麦を乾燥させる際の燃料として使われる材料で、煙の独特な香りがウィスキーに定着し、スモーキーな味わいを生み出します。
ウィスキー独特のアルコール臭さがなく、上品な香りが特徴です。
◆「森香る」柔らかな味わい
白州のもう一つの特徴が柔らかくてフルーティーな味わい。特にそのフルーティーさは「森香る」と称される程に瑞々しく爽やか。
口に含んでみるとふっくらとした甘さが、その後はじっくりした旨みが口の中に広がります。そしてフィニッシュはすっきりとしたキレの良い味わいが存分に感じられます。
とてもスッキリして飲みやすいので、ウィスキー初心者の方でも楽しめるでしょう。クセがないウィスキーが好きな方にもおすすめです!
白州を作る白州蒸溜所
そんな白州を作るのは、サントリーが保有する「白州蒸溜所」です。この蒸溜所にはサントリーがかけるウィスキーへの深い思いがありました。
◆白州蒸溜所ができるまで
白州蒸溜所が出来たのは1973年。
当時、サントリーでは山崎蒸溜所に続く新たな蒸溜所を作る計画が始まりました。計画において特に頭を悩ませたのは「どこに建設するか?」ということ。
ウィスキーの醸造には仕込み水の水質や気候など、さまざまな要素が必要になります。ウィスキーを造る上で蒸留所はとても大切なのです。
そして調査から数年かけた後、南アルプスにほど近い山梨県の北杜市に白州蒸溜所が建設されました。
◆蒸溜所の特徴
蒸留所に山梨県北杜市が選ばれた理由は「水質」でした。
白州には南アルプスの花崗岩を通すことで多くのミネラルが含まれています。この水は計画に携わった人々を大きく驚かせる程良質な物でした。
さらに白州蒸溜所では、様々な蒸留釜や醸造樽を使い分けることで多彩な原酒を用意。
その原酒はサントリーでもトップクラスのブレンダー達がテイスティングし、ブレンドされることで、白州の旨味の一部となっているのです。
白州オススメの飲み方
そんな白州のおいしい飲み方をご紹介!
◆ハイボール
白州はソーダ水との相性の良さが知られています。
これは炭酸で割ることで、香りの高さやフルーティーさはそのままに白州の甘みが際立つため。
炭酸だけでなくグラスも良く冷やして飲んでみるのがいいでしょう。
食事にも大変合わせやすいのも◎。さっぱりした日本料理からこってりした洋風の肉料理まで楽しむことができます。
◆ストレート
ストレートで飲むのも美味しく飲める方法の一つ。
口に含み、舌の上で転がすようにじっくり味わうと白州の香りや味わいをそのままじっくり楽しめます。
アルコール度数は高いですが、非常にまろやかな落ち着いた味なので、あまりお酒に強くない方にもオススメ。