お酒は多くの種類があり、日本でも世界中のお酒を楽しむことができます。しかし、種類が多いだけに自分の好みのお酒を見つけるのは大変ですよね?
そんな方に知っていただきたいのが、お酒を比べる品評会。
今回紹介する「SAKE COMPETITION」はそんな品評会の1つなんです。
日本酒だけのコンペディション
日本で行われるお酒のコンペディションでも大型のイベント「SAKE COMPETITION」。
2012年に開始され、今年で7年目になる同イベント。一体、どんなイベントなのでしょうか?
◆唯一、日本酒のみを対象にしたコンペディション
SAKE COMPETITION最大の特徴は、選ばれるお酒が全て日本酒であること。なんと出品数は世界最多なんだとか!
まさしく「SAKE COMPETITION」の名にふさわしいお酒の品評会なのです。
出品数も大変豊富で、2018年には454もの蔵元から1772点もの日本酒がコンペディションにかけられました。
◆部門は全部で8つ!
SAKE COMPETITIONの部門は「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「吟醸部門」「Super Premium部門」「スパークリング部門」「ラベルデザイン部門」の7つに加え、2018年からは新たに「海外出品酒部門」が追加された計8部門で行われました。
部門は純米酒や純米吟醸、純米大吟醸などいくつかで分けられており、各部門の内上位10点には「GOLD」、それ以外の上位10%に「SILVER」が授与される仕組みとなっています。
・純米酒部門:「純米酒」の特定名称がされている清酒。「特別純米酒」「山廃純米酒」「生もと純米酒」も出品できる。
・純米吟醸部門:「純米吟醸」の特定名称がされている清酒。「山廃純米吟醸」「生もと純米吟醸」「純米吟醸」といった「純米吟醸酒」の判断可能なものでも出品できる。
・純米大吟醸部門:「純米大吟醸」の特定名称がされている清酒。「山廃純米大吟醸」「生もと純米大吟醸」「大吟醸純米」といった「純米大吟醸酒」の判断可能なものでも出品できる。
・吟醸部門:「大吟醸」または「吟醸」の特定名称がされている清酒。「山廃吟醸・大吟醸」「生もと吟醸・大吟醸」も出品できる。
・Super Premium部門:720mlで小売価格が10,000円(外税)以上、1800mlで15,000円(外税)以上の清酒。特定名称酒に限らない。
・スパークリング部門:条件を満たした清酒ベースの、飲用時に炭酸ガスの食感がわかる活性清酒。約3.0ガスボリューム以上が目安。
・ラベルデザイン部門:ラベルのデザインを審査。1位を獲得した商品は、審査員を務めるデザイナーにラベルデザインの権利がもらえる。ただしボトルデザインは含まれない。
・海外出品酒部門:海外にある醸造所で製造した米を原料とする醸造酒から選ばれる。
なぜ開催をしたのか?
「SAKE COMPETITION」の開催の目的とはなんだったのでしょうか? 審査方法と合わせて見てみましょう。
◆一見味がわかりにくい日本酒をわかりやすく伝えるため
このコンペディションが開かれた理由は、一見して味がわかりにくい日本酒の魅力をわかりやすく伝えるため。
日本酒には「日本酒度」という目安はありますが、具体的な味となると仕込み水の軟水・硬水などで大きく変わってきます。そのため日本酒の品質を正当に評価する場が必要だと考え、このコンペディションが行われるようになったそうです。
◆審査は日本酒の銘柄を隠した審査
このような経緯で行われるようになっただけあって、審査の際には銘柄を完全に隠す他、陳列順もパソコンでランダムにシャッフルを行うなどして、極めて厳正に審査が行われています。
今年度の開催
2018年の「SAKE COMPETITION」はどのようなものだったのでしょうか?
◆中田英寿など著名人も実行委員
実行委員にはサッカー元日本代表の中田英寿選手や、インテリアデザイナーの森田泰通氏など、様々な著名人が名を重ねています。
◆2018年の授賞パーティーは一般参加も可能
2018年の授賞パーティーは、6月11日(月)に高級ホテルザ・ペニンシュラ東京の24階にあるレストラン「Peter」で行われました。一般の方の参加も可能で、多くの人が楽しまれたよう。
当日はSAKE COMPETITION2018で上位入賞したお酒と、日本酒に合うザ・ペニンシュラ東京オリジナル料理が振る舞われました。