伴野貴之のマイお気に入り記録


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2018.10.14
日本酒

小説家・島崎藤村の著書から命名された日本酒!?長野の銘酒「夜明け前」の魅力

夜明け前」と言ったら、何を思い浮かべますか?

ちなみに夜明け前とは

”夜が明ける直前。また、苦難や雌伏の時期が終わり、事態が好転する直前のたとえ。”(デジタル大辞泉より)

という意味があります。なんとなく素敵な感じがしませんか?

今回紹介する「夜明け前」は、長野県・小野酒造の日本酒!

全国新酒鑑評会にて常に上位にあり、何度も金賞を受賞してきた実力蔵が醸す、おいしいお酒です!

宿場町・小野の歴史ある造り酒屋「小野酒造」

信州は水がきれいな米どころで、冬の寒さが厳しい、酒造りに最適な土地です。

信州の南に位置する辰野町小野は、旧中仙道・三州街道の宿場町で栄えた土地。旧中仙道に至っては15年だけの「幻の」歴史街道なんだそう。

その宿場町小野宿にて元治元年(1864年)、小野庄左衛門により小野酒造は創業されました。歴史のある酒蔵なんですね。

そんな由緒ある小野酒造は昔ながらの製法を守りつつも、より美味しい日本酒を探求するため新しい試みに挑戦し、常に美味しい日本酒を作り続けています。

酒造の努力によって、数々の品評会で金賞をとっている実力のある酒造であることも頷けますね。

「夜明け前」の由来

「夜明け前」という名前、島崎藤村の小説からとったものだと言われています。

・小野酒造がある長野県上伊那郡辰野町小野は旧中山道、三州街道の宿場に、島崎藤村の父・島崎正樹がたびたび訪れ、現地の国学者と交流を深めたことが小説「夜明け前」に書いてあること

・小野酒造の創業が「日本の夜明け」である明治維新の直前だったこと

から「夜明け前」の名が考えられたそう。

さらに島崎藤村の嫡男であり、藤村記念館初代館長の島崎楠雄氏に直接許可もいただいてるそう。
「夜明け前」の数々の製品には、島崎楠雄氏が小野酒造のために運筆した「夜明け前 序の章」が印刷されています。

また、「この名を使う以上は、命に変えても本物を追求する精神をお忘れなく」という約束のもと、名前をもらったというエピソードもあります。

約束を守るため現在もなお“本物”の酒を造り続けているなんて、なんだかロマンを感じますよね!

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