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2018.9.7
ビール

【ビールの豆知識】最近よく耳にする「エールビール」ってどんなビール?

ビール好きな皆様、こんばんは。

最近よく耳にする「エールビール」。
一言に「エールビール」と言っても様々なスタイルがあることは知っていますか?

たくさんあるエールビールのスタイル…特徴が分かれば自分に合ったビールを探すのにも役立つはず!
ということで今日は、エールビールを学んでもっとビールを好きになりましょう!

エールビールってなんだろう

のどごし重視のラガービールと香りを楽しむエールビール。
この2つの違いはなんだかご存知ですか?

それは「発酵」の違いです。
ビールの発酵には「上面発酵」「下面発酵」「自然発酵」の3種類があります。
今回は私たちがよく口にしているビールの「上面発酵」と「下面発酵」の2つを説明していきます。

上面発酵

上面発酵とは古くからのビールの造り方のことを言います。酵母が麦汁の表面に浮き上がってくるので「上面」発酵。
発酵の温度は20〜25度と高めで発酵の期間は2、3日。熟成期間は2週間程度と短期間です。

上面発酵で作られたビールが「エールビール」です。フルーティな香りと味わい深さが特徴で、料理に合わせて香りや味が異なるビールを選んで楽しめるのも魅力の一つです。

下面発酵

下面発酵は中世以降始まった造り方で、酵母がタンクの底に沈んでいくため「下面」発酵と呼ばれています。
発酵温度は5度前後の低温、発酵期間は7〜10日。熟成期間は約1ヶ月と長期間。

一方、下面発酵で作られたビールは「ラガービール」です。スッキリしていてとても飲みやすいのが特徴。

歴史は浅いですが、一般的に多く飲まれるようになったものはラガービールで、日本で販売されているビールの99%が当てはまります。みなさんがよく口にしているビールはラガービールのピルスナーというもの。

ラガービールが世界に広く普及したのは、下面発酵は発酵温度が低いので雑菌が繁殖しにくく大量生産がしやすいためと言われています。

エールビールを飲む時に気を付けること

エールビールを飲む時に気をつけることは、キンキンに冷やし過ぎないこと、瓶や缶ではなくグラスに注ぐこと、一気に飲まずに味わうことです。

冷やし過ぎはエールビールの特徴である香りを半減させてしまうので、冷蔵庫で冷やした後に少し出しておくか、野菜室など温度が低すぎない冷蔵室で冷やすことをオススメします。また、グラスに注ぐことで香りを更に楽しむことができます。ワイングラスに入れて飲むことも珍しくなく、エールはワインと思って扱うと程良いかもしれません。また、味わいもドライでスッキリとしたラガービールと違い複雑で香り高いため、ゆっくり味わってお楽しみください。

エールビールのスタイル

最近人気になってきたエールビール。
やはり一番の強みはその「香り」にあると思います。スタイルによって香りや味わいが大きく異なることもエールビールの面白さです。

それでは早速、エールビールのスタイルをみていきましょう!

1.ペールエール/ゴールデンエール

ヤッホーブルーイングの「よなよなエール」でもお馴染みのペールエール。コンビニなどでも多く販売されている商品です。

フルーティーな香りとホップの苦味が特徴的。ゴールデンエールは黄金色をしており、ペールエールに比べてスッキリとした味わいです。

イギリスのホップを使用した伝統的なイギリスのイングリッシュスタイル、イギリスから渡ってきてアメリカのホップを使用し独自の味わいへ成長したアメリカンスタイルがあります。

2.インドの青鬼

こちらもヤッホーブルーイングが展開している「インドの青鬼」。
IPA(インディアンペールエール)」と言われるスタイルです。
IPAとはインドがイギリスの植民地だった時代に、イギリスからインドへ輸出する長い航路に耐えるためにアルコール度数を高め、ホップを大量に入れたのが始まりとされています。
強い苦味が特徴ですが、スッキリした品の良い苦味なので思っていたよりも飲みやすいと感じるでしょう。

 

3.IPA/W-IPA

こちらは2011年に行われたイギリスのビール専門誌"BEERS of the World"が主催で行ったビールの世界ランキングにて、IPA部門で優勝し、今でも愛され続けている「サンクトガーレン」のYOKOHAMA XPA。
ガツンとくる強烈なホップの香りと苦味が特徴です。
近年ではIPAよりもさらにアルコール度数、苦味、甘み、香りの強いW-IPAが誕生しました。
ビール好きからも根強い人気があります。

エールビールまとめ

今回はエールビールの特集ということで、明日使えるエールビールの知識を紹介しました。飲み方や温度、味わいなど、ワインと共通する部分がとても多いので、ワインが好きな人はひょっとしたらエールビールを気に入ってしまうかもしれません。

日本にはたくさんの素敵なビールが揃っています。是非この機会に、いつものビールをちょっと変えてみて、エールビールやクラフトビールに一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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