日本で飲まれている主流のビールは「ピルスナー」と呼ばれているタイプのビールです。
ビルスナーは淡色ビールなどともいわれており、下面醗酵の軽快で喉ごしのよいアルコールが低いタイプ。
そんな「ピルスナー」が主流の日本ですが、ドイツにも代表的な下面醗酵ビールがあります。それが「ボック」。
今回は多くのドイツ人に愛されている、ボックビールについてご紹介していきたいと思います。
ボックとは?
ドイツ発祥のビール
ボックビールはドイツのアインベックという街が発祥の下面醗酵のビール。
ドイツ南部のバイエルンで人気となったことで知られているため、バイエルンが発祥と思われていますが、実はアインベックが発祥の地となっています。
近年では、淡色が主流となっているボックですが、なかには濃色のタイプも用意されているなど、その種類の幅はかなり広いといわれています。
名前の由来
ボックの名前の由来は、発祥地のアインベックから名付けられた説があります。
また、ボックのパッケージにはヤギが描かれています。ドイツ語で雄ヤギの意味をもつボック。
ボックを飲んだ人が「若い雄ヤギのように元気になる」というちょっぴりユニークな説もあるようです。
アルコール度数が高め
実はボックは下面醗酵でありながらも、日本のピルスナータイプに比べてアルコール度数は高め。平均でも6%を超えるものが多いようです。
飲みやすいうえにアルコール度数も高いため、世界中のビール好きにも大人気のビールとなっているようです。
ドッペルボックとは?
アルコール度数が高めのビールとして人気のボックですが、よりアルコール度数を強くした「ドッペルボック」なるものが存在しています。
ドッペルボックはダークブラウンから濃色まで揃っており、アルコール度数は7.5%!かなり強いお酒として親しまれています。
飲みやすくフルーティーでキレもあるため、ややアルコールに強い方が飲むとガンガン飲めてしまうことから、ドイツ本国では少々喧嘩が始まってしまうこともあるよう。
ドイツの南部地方では4月頃の春先によく飲まれているようで、陽気の良さも関係してテンションが上がってしまうのかもしれませんね。