みなさんは、りんごのお酒「シードル」を味わったことはありますか?
甘いりんごジュースのようなものをイメージする方も多いかもしれませんが、実は辛口のものあり、お食事に合わせて飲めるものもたくさんあるんですよ。
ということで今回はそんな魅力的なシードルについて解説していきます!!
シードルってなんだろう?
ワインというのはみなさんご存知通り、“ぶどうを原料とする醸造酒”ですよね。
シードルとは簡単に言うと“りんごを原料にした醸造酒”です。
イメージでいうとりんごのワイン、というとわかりやすいでしょうか。
ちなみに醸造酒というのは酵母によってアルコール発酵させて造ったお酒のことを指します。
シードルもワインと同じく、りんごだけで造られた単発酵酒に分類されます。
シードルの歴史
シードルが生まれたのは、今から2000年以上前のフランス。
フランスのブルターニュ地方やノルマンディー地方など、ぶどう栽培の北限をこえた地域が有名な産地となっています。
その後イギリス、ロシアなどヨーロッパ各地に、オーストラリアやカナダにも広まり、現在でも多くの愛好家が世界各国にいます。
今最もシードルを生産しているのはイギリスで、発祥国のフランスは生産量第2位となっています。
日本では見かけることが少ないですが、ヨーロッパではワインと同じくらい親しみのあるお酒なんだそうですよ。
シードルは「果実を醗酵させてできた酒」という意味の意味するラテン語「シセラ(Cicera)」が語源となっており、フランスでも「シードル(Cidre)」と呼ばれています。
しかし、英語では「サイダー(Cider)」、ドイツ語では「アプフェルヴァイン(Apfelwein)」と呼ばれているんですよ。
同じお酒でも様々な名称がありますね。
シードルを蒸留させたものはアップルブランデーとしてお菓子などによく使われています。
ちなみにチョコレートなどでよく耳にする「カルヴァドス」もシードルを蒸留させたものですが、カルヴァドスと名乗れるのはフランスのノルマンディー地方で造られたもののみ、と決められているんですよ。
実はすごい!!シードルの効果
シードルにはビタミンだけでなく、ミネラルも多く含まれています。
またポリフェノールやアミノ酸もたっぷりと含まれているので女性に嬉しい美肌効果も期待できるんですよ。
さらに、動脈硬化を予防する抗酸化作用や、アレルギー症状を抑える抗アレルギー作用も期待できます。
メラニンの生成防ぎ、美白を保つ効果もあるんだとか!!
ポリフェノールというとワインを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、ワインはアルコール度数も高く、頻繁に飲むドリンクとしては不向きですよね。
加えて渋みがあり飲みにくいという難点もあります。
しかしシードルはワインよりも格段に飲みやすく、アルコール度数も低めです。
アミノ酸なども豊富に含まれていますね。
このように考えてみると、ワインよりもシードルの方が体に優しく飲めるお酒、と言えるのではないでしょうか。