ビール好きが1度はやりたいと夢見る企画…そう、飲み比べ大会!!!
今回はビール無料券をフル活用し、大手ビール会社のビールをなんと21缶飲み比べて徹底比較!!!
筆者の独断によるランキングも発表しちゃいます!!
ビール選びの参考にもなるかも…??
※発泡酒も含んでいます。ご了承ください。
ビールといえばこのメーカー!!ざっくり会社説明
ということで早速、飲み比べ…とその前に少しだけお勉強。
大手ビールメーカーの歴史を振り返ってみましょう!
■アサヒビール
アサヒビールは1949年に大日本麦酒株式会社の分割によって設立しました。
主に西日本を中心に展開した企業でした。
一時はビール市場でのシェアが低迷してしまいますが、その後の社内改革やヒット商品「アサヒスーパードライ」の発売により経営状態は回復!!
1998年にはビール単独で、2001年にはビール類(ビールと発泡酒)市場においてシェアで1位を獲得しています。
日本人なら知らない人はいない、大手ビール会社です。
スローガンは“すべては、お客さまの「うまい!」のために。”
これからも『うまい』ビールに期待です!!
■キリンビール
1870年にアメリカ人のウィリアム・コープランドが、起業した「スプリング・バレー・ブルワリー」を起源としているのがキリンビールです。
スプリング・バレー・ブルワリーは日本で初めてビールを醸造、販売した企業。
そこを起源とするキリンビールはまさに日本のビールのパイオニア的企業です。
企業メッセージは“Quality with Surprise”
キリンビールの品質にはたしかに、毎回驚きます!!
■サッポロビール
北海道開拓使次官の黒田清隆を中心として集まった有志らによって設立された“開拓使麦酒醸造所”にて冷製ビール「札幌ビール」が東京で販売されました。
開拓使麦酒醸造所が設立されたのは1876年、冷製ビールが誕生したのは翌年の1877年です。
また「札幌ビール」は日本人で初めて本場ドイツで修業した中川清兵衛によって造られました。
その後、渋沢栄一らの力もあり、民間会社「札幌麦酒会社」として成長していきます。
企業スローガンは“乾杯をもっとおいしく”
今日も美味しく乾杯!!したいですね。
■サントリー
サントリーは元々はビール会社ではありませんでした。
創業は1899年。日本人の味覚にあった洋酒を届けたい想いを持つ鳥井信治郎により、“鳥井商店”が創設され、「ぶどう酒」の製造販売が始まりました。
1907年には「赤玉ポートワイン」という新商品の開発に成功し、大ヒット!!
1923年には日本人の味覚に合うジャパニーズウイスキー造りを開始し、1937年に初の本格国産ウイスキー「サントリーウイスキー角瓶」が誕生しました。
日本の洋酒文化に大きな進歩をもたらしたサントリーがビールを造り始めたのは1963年。二代目社長の佐治敬三によりビール事業への挑戦が始まりました。
その後、サントリービールが誕生し、ウイスキーとともに愛され続けています。
企業のトップメッセージは“やってみなはれの精神”
いつでも挑戦し続ける姿勢は見習うところがありますね!!
■エビスビール
ご存知の方も多いと思いますが、エビスビールはビール会社ではありません。
サッポロビールが製造しているプレミアムビールがエビスビールなんです!!
サッポロビールの前身は先ほども説明したとおり、北海道札幌市で明治9年に開拓使麦酒醸造所、その後札幌麦酒株式会社となります。
一方で同時期に本場ドイツの味を再現するべく設立されたのが日本麦酒醸造会社。
現在の恵比寿ガーデンプレイスの場所が建設され、ドイツ人技師の力を元にエビスビールが生まれます。
そんな中、「札幌麦酒」、「日本麦酒」、「大阪麦酒」の三社が合併し、大日本麦酒株式会社となります。
その後、工場も拡大し、軌道に乗りますが戦争により配給制となったビールは銘柄が廃止されてしまいます。
戦争が終わり、大日本麦酒株式会社は朝日麦酒と日本麦酒に分かれることになりました。
日本麦酒は「ニッポンビール」というビールの製造販売を行っていましたが、サッポロビールの愛好家たちの声によりサッポロビールが復活することとなり、会社名も日本麦酒からサッポロビールへ。
そして昭和46年、28年の時を越え、ついに麦芽100%プレミアムビール「エビスビール」がサッポロビールより復活販売となったのでした。
エビスビール…出会えてよかった…!!!
さっそく飲み比べてみた!!
お勉強はこの辺にして…さっそく21缶、飲み比べた感想を一言で紹介していきます!!
■アサヒビール
左から「ORION」「アサヒスーパードライ」「スタイルフリーパーフェクト」「贅沢ゼロ」
・ORION:コクとのどごしあり、飲みごたえ充分!
・スーパードライ:のどごしとキレがあって、お風呂上りにゴクゴク飲みたい感じ
・スタイルフリーパーフェクト:最初から最後まで安定したスッキリ感
・贅沢ゼロ:後味の苦味がしっかり
基本的にアサヒビールはのどごしとキレのいいものが多かったです。
これぞラガービール!!というスッキリ感。ゆっくりと飲みたいというよりも、喉が渇いたから1杯グイっといこうというときに飲みたいビールです。
■キリンビール
左から「端麗」「一番搾り(旧)」「のどごし生」「一番搾り(新)」
・淡麗:少し酸味あり、後味はさっぱりしていてスッキリ感がある
・一番搾り:最初から口全体に広がる、単一な味
・のどごし:独特な香りあり、口に入れた瞬間ほんのり甘みを感じる
・新一番絞り:後からくる苦味、余韻が残る
基本的にキリンビールは苦味に特化している気がします。
ホップをきちんと感じる事ができる、ちょっと大人なビールです。
ただ、すっきりとしていて、香りのきついものが少ないのでどんな食事にも合わせて楽しむ事ができます。
ごはんと一緒に1杯…そんなときにおすすめなビールです。
■サッポロビール
左から「麦とホップゴールド」「富良野の薫り」「麦とホップ赤」「麦とホップ黒」
・麦とホップゴールド:麦の甘みを感じる、飲みやすい
・富良野の薫り:後からくるホップの香りが強い、苦味も強め
・麦とホップ赤:見た目の色が綺麗、香りが強い(個人的には苦手でした…)
・麦とホップ黒:鼻に抜ける香ばしさがある
富良野の薫りは例外でしたが、サッポロビールの他3商品は苦味が少なく、香りが強めなことが特徴的でした。
食事と合わせて、というよりはナッツやチーズなどのおつまみとよく合いそうです。
また、麦とホップシリーズは発泡酒のため、ビールよりも苦味が少なく、“ビールの苦味が苦手…”という方にかなり飲みやすい味わいになっています。
■サントリー
左から「金麦クリアラベル」「金麦リッチ」「ザ・プレミアムモルツ」「ザ・モルツ」「頂」
・金麦クリアラベル:苦すぎず飲みやすい、余韻はあまり残らない
・金麦リッチ:一口目の甘さが際立つ、後味はほとんど残らずスッキリ
・ザプレミアムモルツ:雑味がなく、まろやかな味わい
・頂:発泡酒とは思えないほどどっしりしている、ビールらしい
・ザモルツ:キャラメルのような香ばしい香りがする
プレモルやザ・モルツはもちろんおいしいのですが…
サントリーに関しては発泡酒のクオリティーの高さに驚きました。特に頂にはびっくり。
しっかりとした苦味や強めのアルコールが、満足感を高めているような気がします。
ビールよりも手軽に飲める発泡酒、試してみる価値ありますよ!!
■エビスビール
「プレミアムエビス」「エビス華みやび」「琥珀エビス」
・プレミアムエビス:ビールらしいビール、まろやかなコクあり
・エビス 華みやび:フルーティーな香り、余韻が残る
・琥珀エビス:コク深くてまろやか
どのビールも香りが強く、コクも深い、かなり濃いめのビールです。
アサヒのスーパードライなどとは対照的で、ゆったりと時間をかけて味わってほしいビール。
ぜひ少し贅沢をしたい日や特別な日に楽しんでいただきたいです。
パッケージの恵比寿様もご利益がありそう…
■トップバリュー
・ラガービール:苦味強め、喉に苦味が残るイメージ
トップバリューからもビールが出ています。
今回初めて飲んでみましたが辛口です。ラガービールらしいスッキリさは味わうことができますよ!!