伴野貴之のマイお気に入り記録


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2019.8.5
日本酒

「久保田 萬寿」ってどんな日本酒?美味しさの秘密やこだわりを徹底解説

日本酒の代表銘柄のひとつともいえる「久保田 萬壽」。贈答用のお酒、もしくは記念日やお祝いの日などに飲む、ちょっとお高めのお酒というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんね。

高級な日本酒といわれるだけあり、久保田 萬寿は職人さんの技術や手間がたっぷり詰まっているお酒なんです。

久保田萬寿とは?

久保田 萬寿は、新潟県長岡市朝日にある「朝日酒造」が造る純米大吟醸

ちなみに、「久保田」という名は、朝日酒造の創業当時の屋号は「久保田屋」だったことから名付けられたのだそう。

久保田には、萬寿以外にも「千寿」「百寿」「紅寿(こうじゅ)」「碧寿(へきじゅ)」などがあり、萬寿も含めて「久保田シリーズ」と呼ばれています。

それぞれに特徴はありますが、全体として久保田シリーズは「すっきりとした、淡麗辛口の味わい」が大きな特徴です。

萬寿の特徴

久保田 萬寿は久保田シリーズの最高峰
口あたりはやわらかく、辛口ではあるものの、米の甘みが感じられます。

また、他の久保田シリーズと比べ、香りが豊かで味に深みがあるのが魅力的です。

ではこのような久保田 萬寿のおいしさはどのようなこだわりから生まれているのでしょうか。

●地元新潟県産の米を使用

新潟県といえば日本一の米どころ
久保田 萬寿には、地元新潟県で作られた米が使用されています。

朝日酒造は平成2年(1990年)に「有限会社あさひ農研」を設立し、地域の農業を守りながら理想の酒造好適米作りを試みているというのだから驚きです。米を造るところから日本酒造りをスタートさせることが、久保田 萬寿の美味しさにも繋がっているのでしょう。

また麹米には50%まで磨いた五百万石を使用、掛け米には新潟県産の米を70時間かけて33%まで磨き上げ使用しています。
丁寧な磨きによって雑味の少ない味わいに仕上がっているのですね。

●雑味の少ない水

久保田 萬寿に使用されているのは、朝日の地下水脈の軟水
雑味の少ない軟水は、口あたりの良さをもたらします。

●ブレンドの技

久保田 萬寿は人口の乳酸菌を添加する「速醸仕込み」と、蔵にいる自然界の乳酸菌を取り込む「生酛仕込み」をそれぞれ造り、最後にこの2つを絶妙なバランスでブレンドします。

まろやかでまるみのある2つの酒を混ぜることでより深みのある味わいに仕上げていきます。

●職人の技術

忘れてはならないのは、日本酒を造る職人の技術です。

洗米・浸漬しんせき・蒸米から、麹造り、仕込み、上槽まで、酒蔵の職人たちがその日の気温や湿度なども考慮しながら作業を行なっています。
整った設備環境と伝統の技で、米の美味しさを最大限に生かした久保田 萬寿が醸造されています。

久保田 千寿と萬寿の違いとは?

久保田は冒頭でも少しお話した通り、いくつかのシリーズがあります。
たいていが「●寿」という銘柄になっています。

その中でも特に知名度が高いのが、今回ご紹介している「萬寿」、そして「千寿」ではないでしょうか。

萬寿の方が高いというイメージは多くの人が持っているかもしれませんが、意外と違いってわからないものですよね。

結論からいうと、萬寿は久保田シリーズ最高峰の純米大吟醸、千寿は食事と楽しむ吟醸酒なのです。

実は久保田は造り方によって名前があります。
通常は、銘柄は変えずに造り方を表記しますよね。

例えば「十四代 純米吟醸」や「十四代 純米大吟醸」のような形です。
しかし、久保田シリーズの場合は造り方をそのまま表記するのではなく、造り方にも名前を付けているというわけ。

久保田シリーズを見かけたときには何がどの造り方になっているのか調べてみてはいかがでしょうか。
新しい発見もあるかもしれませんよ。

販売店の新しい形を築いた久保田

今では特定の酒販店にしか卸していない銘柄や酒蔵も増えてきましたが、そのシステムを作ったのは「久保田」と言われています。

久保田の良さを理解し、応援してくれる酒販店のみに出荷する特約店の制度を作ったのです。
この酒販店は「久保田会」と呼ばれていて、この久保田会の支えがあったからこそ、「久保田」が地元・新潟県を代表する日本酒まで成長したのではないでしょうか。

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