台湾の麺線って知っていますか?
お察しの通り、上の写真の美味しそうな汁もののことです。
断言します。タピオカ中毒者が次にすするのは、台湾のソウルフード「麺線」です。(嘘)
キングオブ滋味、麺線
ソウルフードって、ジャンクでオイリーなタイプと滋味溢れるタイプがあるじゃないですか。
麺線は圧倒的後者。
鰹出汁に魚介やモツの旨みが溶け込んだ、とろみのあるツユと、ゆるゆるの麺がタッグを組んだキングオブ滋味なのです。
まさに、飲んだ後の締めと二日酔いのランチタイムに食べたい一杯!
この2つのシーンで食べたいってことは、人生を共にするも同じ。
お酒が飲めて、締めに麺線が食べられる良きお店があるので、ご紹介します。
台湾料理で飲める「台湾佐記麺線&台湾食堂888」
「台湾佐記麺線&台湾食堂888」は、オリジナルの台湾料理をつまみにお酒が飲める食堂です。もちろんお酒なしも歓迎!
ランチとディナーで名物の”麺線”が食べられ、これを目当てに遠くから足を運ぶお客さんもいるのだとか。
土日はオープン時間から満員御礼のこともある隠れた人気店で、店内はカウンターのみ。けっこう女性率が高めです。
オリジナルの台湾ハイボールで乾杯!

「台北ハイボール (580円/税抜)」
まずは紹興酒を炭酸水で割った台北ハイボールで乾杯!
紹興酒って、なんだか体に良さそうでプラマイゼロ……、いやむしろプラスかもしれない。
お通しの柿の種は、乾燥とうがらしと豆豉の混ざったオリジナルです。
紹興酒と豆豉の風味がマッチして、口の中が台湾!
「おつまみは時間がかかっちゃう時もあるから、これで待ってて」と店長さん。
ナイスつまみ「ピータン豆腐」で一杯

「ピータン豆腐 (480円/税抜)」
麺線までの最高の道のりをたどるべく、最初に選んだのは「ピータン豆腐」。豆腐、ピータンをミックスして、干しエビなどを加えた旨味たっぷりのおつまみです。上にのった鰹節やパクチーを大胆に混ぜていただきます。
さっくりトロトロな食べ心地「大根もち」
大根もちは酢醤油をかけて。外側がサックリむちっとしていて、中はとろり。たこ焼きの構造に似た新感覚でありながら、大根もちの味わいです。
もう寒い時期なのに、なんとなく暖かい台湾にいるような感じがして、気分が高まってきます。
「台湾って、文化がミックスされていて中国と沖縄と日本を混ぜたみたいで、面白いんです。」と店長さん。朗らかで陽気な気分になるのは、そのせいかな。

お次は何を飲もうか。
台湾ビール、年代物の紹興酒、最近人気の台湾ウイスキー「KAVALAN(カバラン)」まであります。
2杯目は台湾ウイスキーの「KAVALAN(カバラン)」。近年、世界的に評価されていて、トロピカルな香りと味わいが女性にも人気の銘柄です。
ちびりとやりながら、アテをつまむ。上質なお酒をカジュアルに飲めるのは、ありがたいなぁ。
ほどよくお酒を楽しんだところで、本題の「麺線」へ。SサイズとMサイズの2種類がありますが、〆として食べるのにはSサイズがぴったりです。
麺線さまのお出まし!

「麺線 S(300円/税抜)」※Mは600円
ほどよく飲んだところで、締めの麺線に突入です。ひとくちツユをすするだけで、沁み渡る感覚……。
モツ、あさり、鶏肉のトリオがカツオ出汁で泳いでいます。
どれを噛み締めても、ほっぺがじんわりする。

ふやふやに煮込まれた麺は、癒しそのもの。お箸を使わずにレンゲで飲み込むのが現地流。
ほぼ噛まずとも胃にやさしく滑り込んできて、のどごしが抜群にいい。一生飲んでいられます。
(こいつ何言ってるんだろうと思った人ほど、食べて欲しいです)
実は麺線、日本のそうめんが進化したメニューらしい。やるじゃん、台湾。
店そのものが麺線レベルのやさしさを放っている
店長さんは、会社員で働いているときに台湾の麺線に惚れこんでお店をはじめられたお方。「よくぞ、やってくれました。ありがとう」と心の中で感謝していたら、さらに「あくまで食堂なので、料理を食べて美味しいねって楽しんで帰って欲しいんです」と一言。
麺線並のやさしさを放っていました。
2019年のチャーミング店長賞をあげたいです。
異国のソウルフード「麺線」は、日本に昔からあったかのような旨さ。
皆さんも優しさをチャージしに訪ねてみては?
店舗詳細
店舗名 | 台湾佐記麺線&台湾食堂888 |
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住所 | 東京都新宿区西新宿7-12-12 サギヤビル101 |
営業時間 | 【月・水・金】 11:30~14:00(L.O.13:50) 【月・火・木・金・土】 18:00~23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 日曜日・祝日 |