スパークリングワイン・シャンパンは、お酒好きの上司や友人へのお祝いやパーティギフトにぴったり。
ただ、初心者には選ぶ基準が難しいですよね。
ということで今回は、ソムリエであり日本酒・焼酎きき酒師とお酒業界で幅広く活躍する先生に「プレゼントとして贈るスパークリングワイン・シャンパン」を選ぶコツとおすすめの10本をセレクトしてもらいました!
これからプレゼントで贈ろうと思っている人、必見の内容ですよ!
スパークリングワイン・シャンパンを選んでくれた専門家をご紹介
トータル飲料コンサルタント・友田 晶子 先生
ワイン・日本酒・焼酎・ビールと酒ならなんでもこい!の女達人!
トータル飲料コンサルタント。ソムリエであり日本酒・焼酎きき酒師。アルコール飲料と食全般に携わる。キャリア30年の経験と女性らしい感性で愛好家・プロ向けに的確な情報を提供。日本料飲サービス向上研究会会長。藝術学舎・非常勤講師。著書多数。(一社)日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(SAKE女の会)代表理事。
国によって呼び方が違う!スパークリングワインの基礎を教わった
スパークリングワイン、シャンパンetc...。発泡性のワインって色んな呼び方をされますよね。
シャンパンはなんとなく高そう?スパークリングはカジュアル?など、あまり良く知らないながらもそれぞれのイメージがあると思います。まずは、スパークリングワインの基礎や国によって異なる呼び方を教えてもらいました!

友田さん
まず、スパークリングワインはアメリカ・オーストラリア・イギリスなどで使われる発泡性ワインの呼び名の総称です。一方、国や生産地によって、呼び方が変わったり、呼称が異なることもあります。
■フランス
・ヴァン・ムスーもしくはクレマン・・・フランスのシャンパーニュ地方以外で造られる発泡性ワイン
・シャンパン・・・フランスのシャンパーニュ地方で造られる発泡性ワイン
■スペイン
・エスプモーソ・・・スペインでの発泡性ワインの呼び名
・カヴァ・・・スペインの特定の地域で造られる発泡性ワイン。シャンパンと同じ伝統的な製法を用いる。
■イタリア
・スプマンテ・・・イタリアでの発泡性ワインの呼び名(微発泡・半発泡の場合はフリッザンテ)
・プロセッコ・・・ヴェネト州で造られるスパークリングで、今やシャンパンを超える売り上げで人気急上昇中。
一概には言えませんが、シャンパンは他に比べて酸味が強く、泡が細やかで持続性があります。
ただ、他の産地のスパークリングワインにも美味しいものはたくさんあるので、必ずしもシャンパンが良い!という訳ではないんですよ。
友田さんが考えるギフトに選ぶときのポイントは?

友田さん
日本ワインは、穏やかで繊細な味わいのものが多く、初心者にも飲みやすいですし、近年では世界からも注目を集めています。国産のスパークリングはまだまだ知られていないだけで名作が多いですから、ワイン好きや通の方にあげても喜ばれるはずですよ!
お酒のプロがセレクト!スパークリングワインのおすすめ10本をご紹介
創業130年以上!日本のワイナリー大和葡萄酒の「ハギースパーク 重畳 CHOUJOU」
創業130年以上の歴史をもつ日本のワイナリー大和葡萄酒のスパークリングワイン。”重畳”は「幾重にも重なる」を意味し、ワイナリー歴史や長年重ねた研究への想いが込められています。日本固有のブドウ品種、甲州を使用。穏やかな酸味を感じる辛口ワインです。

友田さん
パーティに最適!あの元サッカー選手がプロデュースしたランブルスコ「バーチョ」
元サッカー選手の中田英寿氏がラベルなどをプロデュース。「Bacio」はイタリア語でキスを意味します。腕利きのワイナリー、カンティーナ チェーチ造ったランブルスコで、ベリーの香りとミディアムドライな飲み口が特徴です。

友田さん
数々の賞を受賞するワイナリー、エーデルワインの「ゼーレオオハサマ リースリングリオン」
数々のコンクールで高い評価を得る岩手県のワイナリー、エーデルワインが、限定本数で生産するスパークリングワイン。日本固有のブドウ品種リースリングリオンを使用し、シャンパンと同じ製法で造り上げます。穏やかな味わいで飲みやすく、誰にでも喜ばれる一本です。

友田さん
世界レベルのワイナリー、ココ・ファーム・ワイナリーの「北ののぼ」
海外の要人が集まる夕食会などで選ばれたココ・ファーム・ワイナリーのスパークリングワイン。「北ののぼ」は、美しき泡がたちのぼる様子から。シャンパンと同じ製法で造られ、泡がきめ細かく上品な味わい。

友田さん
シャンパン好きも知らないニューカマー「レイトンズシャンパン」
今年日本に上陸したばかり!イギリスの会社が手がけたシャンパンです。泡がクリーミーで、シャンパンの中では酸が穏やか。和食にも合う味わいです。

友田さん
注目の南アフリカ産のスパークリングワイン「カープス・ヴォンケル ブリュット・ロゼ」
最近、ワイン業界全体で注目を集めている南アフリカ産のロゼスパークリングです。シモンシッヒは南アフリカ随一のワイナリーで、いち早くシャンパーニュ方式のスパークリングワインの生産に着手したといわれています。飛び抜けたクセがあるわけではなく、シャンパンに近い味わい。

友田さん
山ぶどう使用スパークリングの赤ワイン「小公子スパーク」
福井県の自家農園を持つ白山ワイナリーは、山ぶどうで造るワインがこだわりです。小公子スパークは山ブドウを使用したワインの中でも口あたりが優しく、飲みやすい。

友田さん
日本で一番古いワイナリーが造る「ブラン・ド・ブラン ローズ・シオター」
創業者は日本ワインの父といわれる岩の原ワインのスパークリング。日本で最も古くからあるワイナリーで、様々な賞を受賞する確かな腕を持っています。「ブラン・ド・ブラン ローズ・シオター」はシャンパンと同じ製法で造られ、細かな泡と穏やかな味わいが特徴。和食にも合う繊細さがあります。

友田さん
創業120年以上、スペインの老舗ワイナリーが造る「テンプス・トレス ブリュット レゼルバ」
120年以上の歴史をもち、数々の賞を受賞しているスペインのワイナリー、トレ・オリアで造られるカヴァ。繊細な泡で、味わいや香りなど全てにおいて、バランスの良い一本です。

友田さん
コスパ良し!エクストラドライのプロセッコ「トレヴィーゾ エクストラ ドライ」
日本ワイン専門誌で安旨大賞を受賞したプロセッコ。イタリアで3代続くワイナリー、レ コンテッセで造られています。エクストラドライの名の通り、辛口。泡立ちはシャンパンに匹敵するほど豊かで、泡が弾けるたびに華やかな香りが広がります。

友田さん
スパークリングをプレゼントする際に意識したいこと
最後に、プレゼントとしてスパークリングワインを贈る際に、覚えておきたいマナーやポイントを友田先生に聞いてみました!

友田さん
フランスでは、スパークリングを手土産のような形でプレゼントするのであれば「みんなで飲んで楽しみましょう!」というような意味が込められていることが多いです。
そのため、「すぐに飲めるような温度に冷やして持参する」のがマナーだと言われていたりします。常温のままや、少し温い場合だと冷やして開栓するまでに時間がかかってしまいますからね。
どのようなシーンでプレゼントするかにもよりますが、ホームパーティーの手土産で持っていくような場合は「ぎりぎりまで冷やしておく」「保冷バッグに入れる」「保冷剤と一緒にパッケージする」といった冷たさを維持する工夫を意識するようにしてください。
シュワっと楽しい乾杯を!
選び方が難しいイメージのスパークリングワイン・シャンパンですが、やはり贈り物としては最高の商品!
ポンッと栓を開けて皆で乾杯する瞬間は、何にも変えがたい幸福感がありより気持ちを高めてくれますよね。今回、友田さんに教えてっもらったポイントや銘柄を参考に、ぜひ贈る相手やシーンにあった一本を選んで、楽しい乾杯のひとときを過ごしてくださいね。
※当記事で紹介した商品は、リンク先の他専門店・酒販店でも購入可能です。