伴野貴之のマイお気に入り記録


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ビール泡
2016.12.15
ビール

ビールの泡の黄金比率は7:3!ビールを美味しく注ぐ秘訣

「ビールを上手く注ぎたいが、泡が多くなりすぎてしまう」「そもそもビールが一番美しいのはどの状態?」と、注ぐときにあれこれ考えてしまいがちなビール。これから飲み会が増えてくるこの季節、「ビールを注ぐのが上手!」といわれてみたくありませんか?今回はビールの泡の役目から、本当に美味しいビールの状態、さらにもっとこだわるために、どんなグラスがビールを注ぐときに適しているのか、ご自分でビールを注ぐことをメインご紹介したいと思います。

ビールの泡の役割

ビールの泡というものはそもそも、「風味が変わるのを防ぐ」「口当りをやわらかくする」「炭酸ガスを逃さない」などの役割を果たしており、とても重要です。ビールの泡の役割について詳しくご紹介します。

美味しさを生む泡

ビールの泡は、タンパク質、炭水化物、ポリフェノール、ホップの苦味物質(イソフムロン)などで出来ています。ホップの苦味成分であるイソフムロンが麦のタンパク質と結びついて泡を形成するため、ビールの苦味は泡に集まります。普段一口目にのむビールの泡が液体のほうより苦いのは、イソフムロンなどの苦味物質を含んでいるためです。

つまり泡を立てればビールの苦味が抜け、逆に泡を立てないとビールの苦味が抜けないということになるのです。これらの成分のおかげで、泡は見た目の美しさを形作っているだけでなく、芳醇な味の形成という重要な役割も果たしているのです。

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蓋である泡

ビールのおいしさにとって、最大の敵は酸化です。つまり空気中の酸素になるべく触れない方がいい、ということになります。また、泡が消えて10分もすれば、炭酸ガスはビール重量の0.3%にまで減ってしまいます。0.3%といえば、相当気の抜けたビールです。気が抜けると香りもバラバラに感じられ、美味しさが減ってしまいます。

だからビールの泡はとても大切なのです。ビールの泡は、グラスに注がれたビール中の炭酸ガスや、ホップや酵母が醸し出した香りの、急な発散や空気との接触による酸化を防ぎ、蓋となってビールのおいしさを保つ上で重要な役割を果たしています。

つまりビールの蓋である泡があるということは、ビールの苦みをやわらげてくれるということになります。

そのため、ビールの一番良い状態は、ビール:泡が7:3となっているのです。これにより、柔らかな苦みから力強い苦みという変化を味わうことができるのです。しかし8:2や9:1のビール、もしくは泡のないビールを好む人もいら者ると思います。その場合はまた泡がしっかりあるのとは違い、泡の苦み成分があまり変わらない為、温和で複雑な味から、明瞭な味という変化を楽しむことが出来ます。

味の好みはそれぞれあるので、自分が一番合っていると思う泡の比率で楽しむこともできます。

ビールをおいしく飲むためには

ビールの美味しい注ぎ方

お店にあるビールサーバー。ビールを作るとき、よくグラスを斜めに傾けているのを見かけます。実は、家で自分でビールを注ぐときはグラスを傾けてはいけないのです。家で注ぐビールの正しい注ぎ方として、大手ビールメーカーがおすすめする、「3度注ぎ」というものをご紹介します。

1.グラスは立てたまま、泡がグラスの上にくるまで勢い良く注ぎます。
2.泡が半分ぐらいに減るのを待ってから、ゆっくりと注ぎ入れます。
3.泡を盛り上げるようにそっと調整します。

「3度注ぎ」をすることで、ビールの香りが長く保てるだけでなく、飲みはじめたときと飲み終わるときとで味が異なり、飲みながら味の変化を楽しむことができます。
ビール注ぎに求められるのは、ビールの短所である苦味を隠して、長所の甘みを引き出してあげるという作業なのです。

ベストな温度

ビールの温度は、ビールを注ぐ際に非常に重要です。
ビールを冷やしすぎると、泡立ちが悪くなる上、原料の麦の成分が凝固して濁りが発生するなどして、おいしさが半減してしまいます。逆に、生ぬるいビールはのどごしが悪く、しかも泡が立ちすぎてしまいます。
したがってビールの温度は、夏なら4~6℃、冬なら6~8℃がおすすめです。

ビールを美味しく注げるグラスの特徴

ビールがおいしく飲めるグラスの形の基本は、美しくゆるやかな曲線を持つ円筒形で、底に丸みのあるものです。この形状のグラスのおかげで、注いだ時にビールがちょうど円を描くように下から上へとなめらかに対流し、きめ細かな泡を作ります。

ビールグラスには主に4種類のグラスがあります。

ジョッキマグ

お店でおなじみのジョッキマグ。基本的には円筒形グラスに取っ手が付いている物で、派生系としてはちょっとずんぐりとしたタイプや、縦長のタイプなども存在しています。飲み口が厚いグラスの代表、ビールジョッキは、適切な温度であれば、かなりの保冷能力を持っています。ボディの厚さは、手の温度がビールに伝わるかどうかにかかわってくるので、グラスが厚ければ厚いほど手の温度がビールに伝わりづらいのです。

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タンブラー

ビールグラスの中でも一番サイズの小さいタンブラー。1,2口で飲み切ることのできるタンブラーは、泡が少ないためすっきりとビールを味わうことが出来ます。

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ピルスナー

日本に親しみが深いピルスナービール。その魅力はホップの苦み。先ほど説明したように、苦みという物を味わうためには泡が重要になってきます。ピルスナーのグラスのくびれと丸みのおかげで、きめ細やかな泡を作ることが出来ます。

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ゴブレット

底のカーブがとても緩やかになっており、そのおかげで炭酸ガスが適度に抜けるようになっています。きめ細かい泡を作るのには最適なグラスで、香り高いビールを味わうのに適しています。

ビールグラスの扱い方

まず、スポンジは専用のスポンジを用意します。食器用と同じスポンジを使用しては、そこに油分が含まれている可能性があります。油分は泡持ちを損なう大敵です。グラスがきれいでなければクリーミーな長持ちする泡をたのしむことはできません。

次に重要なのは、グラスを自然乾燥させることです。お皿などは洗い終わった後拭くことがありますが、拭くことにより油分や糸くずが付着する可能性があります。水洗いが終わったら、そのまま逆さにして自然乾燥するのを待ちましょう。

また、お店によってはグラスを凍らせている店も見かけます。実は、グラスを凍らすのはよくないんです。グラスを冷蔵庫で適度に冷やすと、注ぐ際にビールが温まるのを防いでくれ、ビールの爽快感を倍増してくれます。しかし、ビールがすでに冷え切っている状態であれば、グラスが凍っていることでビールを飲む適正液温を下回ってしまいます。また、グラスに結露が出来やすくなり、その水滴によってビールを注ぐ時に泡の発生状態にムラが生じ、上手に注ぐことも出来なくなってしまいます。

まとめ

ビールを家で美味しく味わうためにのコツ、お分かりいただけたでしょうか。グラスにもいろいろな種類があるので、飲むビールの種類でもグラスを変えてみてください。グラスや注ぎ方、小さなことを変えるだけでも変わってくるビールの味、是非お楽しみください。

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